歯科治療の中で最も難しい！根管治療の成功率について

保険治療での成功率は約30％～50％

根管治療はもともと高度な技術が必要な治療方法ですが、保険診療での成功率は30～50％程度と低めです。2回に1回以上失敗してしまい、再発や悪化がみられるとなると、根管治療を受けるか迷う方もいるでしょう。

保険診療だと成功率が下がるのは、日本の保険制度によって使用できる素材や対象となる処置が限られてしまうからです。やはり、患者さんの状態に合って適切な治療でないと、再発のリスクが高くなってしまいます。確実に1回で根管治療を成功させたいのであれば、自費治療を選択すること検討してみてください。

保険診療に比べると高額の費用がかかってしまいますが、自費治療では精密根管治療を行うことができます。保険診療では制限があって精密根管治療は選択できないため、費用の安さを選ぶか、適切な治療を受けるかの二択です。

一般的な根管治療と精密根管治療の違いは、精度の高い検査と細かな処置が受けられるかどうか。精密根管治療では、3次元CTスキャンにより口腔内を立体的に確認でき、1回の治療で1時間ほどの時間をかけて細部まで丁寧に処置を行います。そのため、再発のリスクが少なく、成功率が高くなるのです。

自費診療は、一度の根管治療で確実に完治させたい方や、丁寧に治療を進めて安心感を得たい方に向いています。保険診療では完治できない症例では、多少費用がかさんだとしても、トータル的にみれば無駄な費用ではありません。

特に、根管治療を受けたものの、その後再発を繰り返してしまい悩んでいる方には自費診療がおすすめです。まずは根管治療に詳しい専門医に診てもらい、自分の歯の状態を正確に把握しましょう。自費治療による根管治療で完治できるのであれば、ぜひ一度検討してみてくださいね。